認知症治療の最新情報
アルツハイマー病の新しい治療薬「レカネマブ」について
アルツハイマー病とは(出典:厚生労働省ウェブサイト)
アルツハイマー病では、脳にアミロイドβと呼ばれるタンパク質がたまったり、リン酸化タウというタンパク質が塊を作って神経原線維変化と呼ばれる病変ができたりします。これらの病変の影響で神経細胞が障害され脳が萎縮していきます。近年このアミロイドβを標的とした治療薬の開発が進んできています(レカネマブ(レケンビ®点滴静注)もそのひとつです)。
軽度認知障害や認知症の原因となる脳の病気はほかにもいろいろあり、また、からだの病気などでもよく似た症状がみられることがあります。さらに、認知症の進行や現れる症状はひとによって異なるので、的確な診断が必要です。
アルツハイマー病では、脳にアミロイドβと呼ばれるタンパク質がたまったり、リン酸化タウというタンパク質が塊を作って神経原線維変化と呼ばれる病変ができたりします。これらの病変の影響で神経細胞が障害され脳が萎縮していきます。近年このアミロイドβを標的とした治療薬の開発が進んできています(レカネマブ(レケンビ®点滴静注)もそのひとつです)。
- 記憶障害などの軽度の認知機能障害が認められますが、日常生活にはあまり支障を来さない程度であるため、認知症とは診断されない状態を言います。
- アルツハイマー病などの病気により、認知機能障害(記憶、見当識、言語、計算、理解などの機能の低下)が認められ、日常生活に支障を来した状態を言います。脳の病気だけでなく、様々なからだの病気でも、よく似た症状が出ることがありますので、気になるときは、医師や地域包括支援センターなどに相談しましょう。
アルツハイマー病の新しい治療薬については厚生労働省ウェブサイトをご覧ください。
「レカネマブ」の投与を希望する方へ
「レカネマブ」は、アルツハイマー病による軽度認知障害の方及びアルツハイマー病による認知症が軽度である時期の方が治療対象となります。
投与対象となるか否かは、投与を行う医療機関において、「CDR(臨床認知症尺度)」による検査や「MMSE(神経心理検査)」のほか、「アミロイドPET検査」又は「脳脊髄液検査」などで判断することになります。
なお、MRI検査(1.5Tesla以上)を受けられることが要件となります。
検査結果によっては、希望しても治療の対象とならない場合があります。
「レカネマブ」は、2週間に1度通院し、約1時間かけて点滴で投与する薬です。
「レカネマブ」による治療は、まず、かかりつけ医など※にご相談ください。
※かかりつけ医、認知症サポート医、認知症疾患医療センターを指します。以下のぺージからご確認ください。
治療までの流れと初回投与実施医療機関
「レカネマブ」(レケンビ®)は治療までの手順や、初回の投与を実施できる医療機関をご案内しています。